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減価償却のほんとうのところ 耐用年数の暗記より、 金額の3ラインが先です 10万・20万・30万。ここで処理がほぼ決まります 中小企業の少額特例 30万円未満 即損金にできる(年300万円まで・適用期限あり)

減価償却。10万・20万・30万の3ラインで実務の9割が決まります

結論

減価償却とは、長く使う資産(建物・車・パソコン等)の購入代金を、法定の耐用年数に分けて毎期費用化する仕組みです。「10万円のPCは買った年の経費、200万円の車は6年に分けて経費」——この差を作っているのが減価償却です。

ただ、小さな会社の実務は耐用年数の暗記より先に金額の3ラインを押さえるのが正解です。①10万円未満=消耗品費で即経費、②20万円未満=一括償却資産(3年均等)、③30万円未満=中小企業の少額特例で即損金(合計年300万円まで)。この3段ロケットで、日常の買い物の9割は迷わず処理できます。

金額の3ライン早見表

取得価額別の処理(中小企業・2026年7月時点)
取得価額処理の選択肢ポイント
10万円未満消耗品費で即経費資産計上不要。判定は税抜経理なら税抜、税込経理なら税込
10万〜20万円未満一括償却資産(3年で1/3ずつ)or 少額特例一括償却は償却資産税の対象外という隠れメリット
20万〜30万円未満少額減価償却資産の特例で即損金青色申告の中小企業限定・合計年300万円まで・適用期限(延長繰り返し中)に注意
30万円以上通常の減価償却(耐用年数で費用化)定額法/定率法・固定資産台帳で管理

通常の償却:最低限の理解

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実務の型

  1. 固定資産台帳はソフトで自動化…取得日・金額・耐用年数・償却方法を登録すれば、毎期の仕訳も台帳も自動です。自計化の会社はここが手計算から卒業する一番の効果ポイントです
  2. 「一式」の判定は使用単位で…応接セットはテーブルと椅子で1組、PCとモニターは通常それぞれ判定。10万円ラインの判定は「通常1単位として取引される単位」で行います
  3. 償却資産税(固定資産税)の申告を忘れない…器具備品などは毎年1月に市区町村へ償却資産の申告があります。一括償却資産(3年均等)を選んだ分は対象外になるため、10万〜20万円帯は一括償却が有利な場面が多い、という選択の妙があります
  4. 除却したら台帳から落とすPCの処分や設備の廃棄をしたら除却損の計上と台帳の更新をセットで。使っていない資産が台帳に残り続けると、償却資産税を余計に払い続けます

よくある誤解

よくある質問

Qパソコンを15万円で買いました。どう処理するのが得ですか

青色申告の中小企業なら少額特例で即損金が最速です。利益を平準化したいなら一括償却(3年)も選べ、こちらは償却資産税の対象外というメリットがあります。当期の利益状況で選んでください。

Q30万円未満の特例はいつまで使えますか

期限付きの特例で、これまで2年ごとの延長が繰り返されています(直近の適用期限は2026年3月31日まで取得分とされています)。決算をまたぐ購入計画では、適用期限を税理士と確認してから判断してください。

Q減価償却費に消費税はかかりますか

かかりません。消費税は購入時に取得価額全体に対して処理済みで、毎期の減価償却費は消費税の対象外(不課税)です。

Q耐用年数を過ぎた資産はどうなりますか

帳簿上は備忘価額1円まで償却して保有し続けます。使い続けるのは自由で、売却・廃棄したときに残額との差が損益になります。

まとめ

この記事の要点

① 3ライン:10万円未満=即経費/20万円未満=一括償却3年/30万円未満=少額特例で即損金(年300万まで・期限あり)。
② 通常償却は定額法・定率法とも総額同じ。月割り計算なので決算前駆け込みの効果は小さい。
③ 台帳はソフトで自動化。一括償却は償却資産税の対象外、除却したら台帳から落とす。
④ 減価償却は節税でなくタイミング。土地は償却しない・個人は強制償却。

この記事は2026年7月27日時点の法令・公開情報および当サイトで実測した料金に基づいています。制度・料金は変わることがあります。許認可・登記・税務の個別判断は、所管庁・専門家にご確認ください。本記事は論点の整理であり、法的助言ではありません。

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