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オフィスの4形態 名前で選ばず、 2つの軸で選ぶ 「働く場所があるか」×「専有できるか」で全部決まります 専有する 共用でよい 住所だけ 場所も使う レンタル コワーキング バーチャル

コワーキングスペースとは。シェアオフィス・レンタルオフィス・バーチャルオフィスと何が違うのか

結論

4つの名前は紛らわしいですが、「働く場所が付いているか」「その場所を専有できるか」の2軸で整理すると1枚の図に収まります。

コワーキングスペースは共用の作業場所を月額で使う形態です。シェアオフィスはほぼ同義で使われ、レンタルオフィスは鍵のかかる専有個室、バーチャルオフィスは場所なしで住所だけを借ります。

選ぶときに効くのは名前ではなく、法人登記ができるか1年総額がいくらかです。この2つを実際の料金で比べます。

4形態は2軸で整理できる

オフィスサービスの名前は各社が自由に付けているため、名前から中身を判断するとずれます。実際に契約で決まるのは次の2つだけです。

場所を専有する(鍵がかかる) 場所は共用でよい/使わない 住所だけ 場所も使う レンタルオフィス 鍵のかかる専有個室+共用設備 登記可が一般的。月3万円台〜 サービスオフィスもほぼ同義 コワーキング/シェアオフィス 共用のオープン席を月額や従量で利用 登記は「できる施設」と「オプション」 と「不可」が混在。月2,200円〜 バーチャルオフィス 働く場所なし。住所(+郵便転送)だけ 登記可のプランなら月660円〜 詳細は別記事で5社比較済み (該当なし) 「専有するのに住所だけ」は 通常の賃貸事務所に近づく
4形態の位置関係。名前は各社の商品名なので境界はにじみますが、「専有×実体」の2軸で見れば迷いません。

それぞれの定義と「呼び方のゆれ」

コワーキングスペースは、共用のオープン席で働く月額制(または時間制)の作業場所です。もともとは異業種の利用者が同じ空間で働く文化から来た言葉で、交流イベントを行う施設もあります。

シェアオフィスは実務上ほぼ同じものを指します。強いて言えば「交流」の色が薄く、「オフィスを分け合う」ことに重心があります。この2つの呼び分けに契約上の意味はほとんどありません。実際、同じ施設が両方の名前で案内していることもあります。

レンタルオフィスは、鍵のかかる専有個室を月額で借りる形態です。受付・会議室・複合機などは共用ですが、自分の席と空間は専有します。サービスオフィスとも呼ばれます。

バーチャルオフィスだけが毛色が違い、働く場所が付いていません。事業用の住所と郵便物の受け取り・転送を借りるサービスです。料金と選び方は5社の実料金で比較した別記事にまとめています。

名前で判断できない実例。この記事で料金を引用しているアントレサロンは「レンタルオフィス・コワーキングスペース」を名乗りつつバーチャルオフィスプランも提供しています。三井不動産のワークスタイリングは「シェアオフィス」ですが、専有個室プラン(FLEX)もあります。商品名ではなく、契約するプランの中身を見てください。

法人登記ができるかどうかで分ける

起業・法人化の文脈でこの4形態を検討しているなら、最初に見るべきはそのプランで法人登記ができるかです。同じ施設でもプランによって分かれます。実際の例を挙げます。

「同じ施設でもプランで登記可否が分かれる」実例(2026年7月27日・各社公式サイトで取得)
施設・サービスプラン登記備考
BIZcomfort(コワーキング)月額プラン各種オプション登記は月3,300円のオプションを追加
1分プラン(従量)不可従量プランはオプション対象外
ワークスタイリング(シェアオフィス)SHARE(従量)不可10分290円〜の従量利用
BASE/FLEX(月額)月4万円〜/8.5万円〜(税抜)
GMOオフィスサポート(バーチャル)転送なし 月660円不可住所を名乗るだけのプラン
月1転送 月1,650円〜

共通の構造が見えます。従量制・最安帯のプランは登記不可で、月額の固定プランから登記可になる。「この施設は登記できますか」ではなく、「このプランで登記できますか」と聞くのが正しい確認方法です。

実際の料金(4形態・取得日つき)

各形態の代表例を、2026年7月27日に公式サイトで取得した料金で並べます。

4形態の実料金の例/2026年7月27日取得。バーチャルオフィスの詳細比較は別記事
形態月額初期費用登記
バーチャルオフィスDMM(年間一括)660円5,500円
コワーキングBIZcomfort 土日祝2,200円〜5,500円+3,300円
BIZcomfort 毎日5,500円〜5,500円+3,300円
シェアオフィスアントレサロン フリーデスク9,505円0円要確認
ワークスタイリング BASE40,000円〜(税抜)事務手数料5,000円+保証金2ヶ月
レンタルオフィスアントレサロン 個室30,000円〜0円要確認
ワークスタイリング FLEX85,000円〜(税抜)事務手数料5,000円+保証金2ヶ月

月額の桁がそのまま「専有度」に対応しています。住所だけなら3桁、共用席なら4桁、専有個室なら5桁。この構造を頭に入れておくと、どの形態の料金が高いか安いかを個別に暗記する必要がありません。

保証金の有無も形態で変わります

バーチャルオフィスとコワーキングはほぼ保証金なし。専有個室になると保証金2ヶ月分のような賃貸に近い条件が現れます(ワークスタイリングFLEX/BASEは原則2ヶ月)。専有度が上がるほど、契約は賃貸借の世界のルールに近づいていきます。

ケース別・1年総額の試算

「登記した住所が必要で、作業場所もほしい」という起業初期の典型ケースで、組み合わせ別に1年総額を計算します。

登記+作業場所を確保する場合の1年総額(上記の実料金で計算・税込/ワークスタイリングのみ税抜)
組み合わせ計算1年総額
バーチャル(DMM)+自宅で作業660×12+5,50013,420円
バーチャル(DMM)+コワーキング土日祝13,420+2,200×12+5,50045,320円
コワーキング毎日+登記オプション(5,500+3,300)×12+5,500111,100円
シェアオフィス フリーデスク(アントレサロン)9,505×12114,060円
レンタルオフィス個室(アントレサロン)30,000×12360,000円〜
バーチャル+自宅13,420円
バーチャル+土日コワーキング45,320円
コワーキング+登記OP111,100円
シェア フリーデスク114,060円
レンタル個室360,000円〜

注目すべきは2行目です。登記はバーチャルオフィスに置き、作業場所は必要な日数分だけコワーキングで買うという分離構成が、「毎日プラン+登記オプション」の半分以下になります。登記の住所と働く場所を同じ契約にする必要は、実はありません。

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専有個室が必要な場合、通常の賃貸事務所と違って敷金・礼金なしで始められるのがレンタルオフィスの利点です。世界最大手のリージャスは国内170拠点以上から選べます。

敷金・礼金も不要なレンタルオフィス【Regus (リージャス)】

許認可が必要な業種は名前に注意

法人登記そのものは4形態のどれでも(登記可のプランなら)できます。ただし業種の許認可は別の話です。

宅地建物取引業・建設業・士業・有料職業紹介などは、事務所の「実体」や「独立性」が要件になります。このとき4形態の差が効いてきます。

当社は宅建業者として事務所の届出を実務で扱っていますが、宅建業の場合は「継続的に業務を行える施設+他社からの独立性+専任の宅建士」がそろって初めて事務所と認められます。共用席では満たせません。詳しくは別記事の業種別一覧を参照してください。

よくある質問

Qコワーキングスペースとシェアオフィスは結局何が違うのですか

契約実務上の違いはほぼありません。どちらも「共用の作業場所の利用権」です。比べるべきはプランの中身(利用できる時間帯・拠点数・登記の可否・従量か月額か)で、名前ではありません。

Qドロップイン(1日利用)だけで使えますか

使えます。多くのコワーキングスペースが時間貸し・1日券を用意しています。ただしドロップインや従量プランでは登記や住所利用はできないのが通常です(BIZcomfortの1分プランが登記オプション対象外なのが典型例です)。

Q登記だけしたい場合、コワーキングの登記オプションとバーチャルオフィスのどちらが安いですか

作業場所が不要ならバーチャルオフィスが大幅に安くなります。上の試算のとおり、コワーキング毎日プラン+登記オプションは年11万円台、バーチャルオフィスなら登記可プランで年1.3万円台からです。作業場所を使う日数が月に数日なら、バーチャル+ドロップインの組み合わせも検討できます。

Q自宅を登記すれば0円では?

そのとおりで、自宅登記は可能です(賃貸住宅の場合は契約書の用途制限に注意)。これらのサービスを使う主な理由は、自宅住所を登記簿やウェブサイトで公開したくないという点にあります。登記簿は誰でも取得できるためです。

まとめ

4形態を選ぶ手順

働く場所が必要かを決める(不要ならバーチャルオフィス一択)
専有が必要かを決める(共用でよければコワーキング/シェア、個室ならレンタル)
登記は「施設」でなく「プラン」で確認する(従量・最安帯は登記不可が通例)
④ 許認可業種は独立区画の有無まで確認する

名前は各社の商品名にすぎません。「専有×実体」の2軸と、登記の可否、1年総額。この3点で見れば、4形態の比較は難しくありません。

この記事の料金は2026年7月27日に各社の公式サイト(BIZcomfort・ワークスタイリング・アントレサロン・DMMバーチャルオフィス・GMOオフィスサポート)で取得したものです。プラン・料金は変更されることがあります。許認可の可否は所管庁の判断によります。本記事は論点の整理であり、法的助言ではありません。

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