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経理代行・記帳代行の料金相場。「丸投げ」の中身を分解する
経理の外注は「記帳代行」と「経理代行」で中身が違います。記帳代行は仕訳入力の代行で月100仕訳1〜2万円前後、経理代行は請求書発行・振込・経費精算まで含む広い外注で、範囲により月数万〜十数万円です(公表相場・2026年7月27日取得)。
そして重要なのが「頼めないこと」の線引きです。税務申告・税務相談は税理士の独占業務なので、代行会社にどれだけ払っても申告は完結しません。全体設計から考える必要があります。
料金相場と業務範囲
| 類型 | 業務範囲 | 相場 |
|---|---|---|
| 記帳代行 | 仕訳入力のみ | 月100仕訳で1〜2万円前後 |
| 記帳+税理士顧問セット | 記帳+税務相談・申告 | 月2〜5万円程度+決算料 |
| 経理代行(BPO) | 請求書発行・支払処理・経費精算など | 範囲により月数万〜十数万円 |
記帳代行は仕訳数で料金が決まる従量制が基本です。自社の仕訳数は会計ソフトを見れば分かるので、見積もり前に必ず数えてください。
頼めないことの線引き
- 税務申告・税務相談 → 税理士の独占業務…代行会社・オンライン秘書には頼めません。申告まで必要なら税理士(顧問またはスポット)が必須です
- 社会保険手続き → 社労士の独占業務…給与計算とセットで頼むなら依頼先の種類に注意
- 記帳・請求書発行・振込準備 → 資格不要…ここが代行会社の領分です
「経理を全部丸投げしたい」の正体は、たいてい3社への分割発注です。記帳・支払い実務(代行会社)+申告(税理士)+社保(社労士)。1社で全部を掲げるサービスは、裏で税理士・社労士と提携している構造が普通です。分解して発注したほうが、料金の比較が効きます。
クラウド会計の自動化と、どちらが得か
記帳代行の比較対象は「自分で入力する」ではなく、クラウド会計の自動仕訳です。銀行・カード連携で仕訳の大半は自動起票され、当サイトの実測ではマネーフォワード クラウドの実請求は年85,536円(月7,128円)。
- 取引がネット銀行・カード中心…自動連携が効くので、ソフト+月数時間の確認で回ります。記帳代行に月2万円を払う理由は薄い
- 現金取引・紙の領収書が大量…自動化が効かない部分が多く、代行の価値が出ます
- そもそも時間を買いたい…月2万円で経営者の数時間を買う、という判断は合理的です。その場合も仕訳数ベースで相見積もりを
見積もりの取り方
- 月間仕訳数を会計ソフトで確認…従量制の土台です
- 紙の量を伝える…領収書・レシートの枚数とスキャンの分担で料金が動きます
- 申告までの全体図を描く…代行会社+自分の税理士か、税理士事務所の記帳込みプランか。顧問料の相場と合算した年額で比べてください
- 解約条件を確認…繁忙期(決算期)に切り替えできるか、データの返却形式はどうか
よくある質問
Q記帳代行に領収書を送るだけで全部やってくれますか
仕訳入力はやってくれますが、内容の判断(この支出は何の経費か)には結局こちらの回答が必要です。丸投げしても月次のやり取りはゼロにならない、という前提で時間対効果を見てください。
QfreeeやMFを使っていても記帳代行に頼めますか
むしろクラウド会計上で作業する代行が主流になっています。自社のソフトのアカウントに招待する形なら、データが手元に残り、解約時の引き継ぎ問題も起きにくいです。
Q個人事業主でも頼めますか
頼めます。ただし個人の場合は仕訳数が少ないことが多く、確定申告とセットで税理士に年1回まとめて依頼するほうが総額が安いケースが目立ちます。月次の外注が要るかどうかから考えてください。
まとめ
① 記帳代行は従量制で月100仕訳1〜2万円。仕訳数を数えてから見積もり。
② 税務申告は税理士、社保は社労士の独占業務。「丸投げ」は実は分割発注。
③ 比較対象はクラウド会計の自動仕訳(実測・年85,536円)。取引の形で答えが変わる。
④ 年額合算(代行+税理士+ソフト)で比べる。
この記事は2026年7月27日時点の法令・公開情報および当サイトで実測した料金に基づいています。制度・料金は変わることがあります。許認可・登記・税務の個別判断は、所管庁・専門家にご確認ください。本記事は論点の整理であり、法的助言ではありません。