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オフィス清掃の料金相場。小さいオフィスは「定期清掃だけ外注」が一番安い
オフィス清掃の外注費は、日常清掃(掃除機・トイレ・ゴミ回収)が週1回で月15,000〜20,000円、毎日入れると月50,000〜65,000円。定期清掃(機材を使う床洗浄・ワックス)は150〜300円/㎡が現在の水準です(清掃会社ダイキチカバーオール公表値・2026年取得)。
費用の約8割は人件費で、業界団体が適正価格への引き上げを進めているため、単価は今後も下がりにくいのが前提です。そのうえでビルの管理側として言うと、従業員10人以下のオフィスなら「日常清掃は自分たちで回し、年2回の定期清掃だけプロに出す」のが最も割安です。その計算から書きます。
相場表:日常清掃と定期清掃は別物
| 頻度 | 月額 |
|---|---|
| 週1回 | 15,000〜20,000円 |
| 週2回 | 25,000〜40,000円 |
| 週3回 | 35,000〜50,000円 |
| 週5回 | 50,000〜65,000円 |
| 作業 | 単価 |
|---|---|
| 床洗浄 | 150〜200円/㎡ |
| ワックスがけ | 200〜300円/㎡ |
| エアコン分解洗浄 | 20,000〜35,000円/台 |
| 窓ガラス清掃 | 15,000円〜 |
見積もりの基本構造は「時給単価(1,500〜2,000円)×作業時間×頻度」です。つまり作業範囲を1つ増やすごとに、時間×頻度のぶんだけ月額が積み上がる——デスク30台の拭き上げを足すだけで月6,000円規模、という世界です。
10人以下のオフィスの損益計算
| 体制 | 年間費用 | 内訳 |
|---|---|---|
| 週1回の日常清掃を外注 | 18〜24万円 | 月15,000〜20,000円×12 |
| 日常は自分たち+定期清掃を年2回外注 | 約8〜14万円 | 床洗浄+ワックス(100㎡×350〜500円)×2回+エアコン洗浄 |
| 全部自分たち(外注ゼロ) | 0円 | ただし床とエアコンは確実に劣化が進む |
- 日常清掃は「仕組み」で回る…ゴミ出し当番と週1回の掃除機がけをルール化すれば、10人以下の面積は自分たちで維持できます。ここに月2万円払うかは完全に好みの問題です
- 定期清掃は自分たちでは代替できない…床洗浄・ワックス・エアコン分解洗浄は機材と技術の世界です。ここをサボると床とエアコンの劣化が進み、退去時の原状回復費に跳ね返ります。年1〜2回だけプロを入れるのが費用対効果の分岐点です
- 来客が多い業種は例外…エントランスと会議室の見た目が売上に直結する業種(士業・サロン・ショールーム)は、週2〜3回の外注に価値があります。全室一律でなく「見える場所だけ高頻度」の設計が節約のコツです
見積もりの読み方:安すぎる見積もりの正体
- 「時間拘束型」か「作業量型」かを確認する…時間契約は延長リスク、作業量契約は範囲外作業が別料金。どちらが悪いではなく、範囲の定義が曖昧なまま契約するのが一番の事故です
- ゴミ回収が含まれているか…安い見積もりはゴミ回収・トイレ消耗品補充が範囲外になっていることがあります。内訳の項目数で比べてください
- 損害保険の加入を確認する…作業中の什器・OA機器の破損に対する賠償責任保険は必須確認です。PCまわりの事故は実際に起きます
- 頻度にメリハリをつけて提案し直させる…トイレ・エントランスは毎回、執務室は週3、会議室は週2、倉庫は月1——という頻度設計を出せる業者は信頼できます。一律頻度の見積もりしか出ない業者は比較から外してよいでしょう
賃貸オフィスならではの注意点
- 共用部はビル側の管理費に含まれている…廊下・共用トイレ・エレベーターの清掃は、賃料と一緒に払っている管理費・共益費でビル側が行うのが通常です。発注が必要なのは専有部だけ。見積もり範囲に共用部が紛れていないか確認を
- 床の劣化は原状回復に直結する…ワックス切れのまま数年使ったOAフロアやフローリングは、退去時の原状回復で張り替え費用に化けます。年1回のワックスは「掃除」ではなく原状回復費の前払い削減と考えると発注判断がしやすくなります
- 入退室の管理方法を決めておく…営業時間外の清掃は鍵・セキュリティカードの貸与が発生します。貸与の記録と返却ルールを契約書に入れておくのが管理実務の基本です
よくある質問
Q何坪から日常清掃を外注する意味がありますか
面積より「人」で考えるのが実務的です。従業員が15〜20人を超えると、当番制の維持が難しくなり、清掃品質のばらつきが職場の不満になります。その規模からは週2〜3回の外注に切り替える会社が多い印象です。
Q個人の清掃業者と大手、どちらがいいですか
品質は担当者個人に依存するため、大手だから安心とは限りません。判断基準は本文の「保険・教育・報告体制」の3点と、担当者が固定かどうかです。複数社の見積もりで同じ条件を出し、対応の丁寧さを比べるのが確実です。
Q清掃の契約に最低期間はありますか
月単位で解約できる契約が多いですが、業者によっては半年〜1年の最低期間を設けています。初回は短期契約か試用期間つきで始め、品質を見てから年間契約に切り替えるのが安全です。
Q退去前のクリーニングも清掃業者に頼めますか
頼めますが、賃貸オフィスの退去時清掃は原状回復工事と一体で扱われることが多く、貸主指定業者の範囲と重複しないよう先に契約書を確認してください。二重に払うのがいちばんもったいないパターンです。
まとめ
① 相場は日常清掃が週1で月1.5〜2万円、定期清掃が150〜300円/㎡。費用の8割は人件費で上昇傾向。
② 10人以下なら「日常は自分たち+定期だけ年2回外注(年8〜14万円)」が最安の現実解。
③ 見積もりは範囲の定義・ゴミ回収の有無・保険・頻度設計の4点で読む。安すぎは範囲が削られている。
④ 賃貸オフィスは共用部がビル管理費に含まれる。床のワックスは原状回復費の前払い削減。
この記事は2026年7月27日時点の法令・公開情報および当サイトで実測した料金に基づいています。制度・料金は変わることがあります。許認可・登記・税務の個別判断は、所管庁・専門家にご確認ください。本記事は論点の整理であり、法的助言ではありません。