Shopifyの料金。BASEとの分岐点は「月商12万円」という実額計算
Shopifyの料金はBasicプランが月3,650円(年払い。月払いは4,850円)、日本のオンラインカード決済手数料は3.55%+固定額0円——2026年7月に公式サイトで取得した実額です。
前の記事で実測したBASEの実質6.6%+40円と並べると、手数料差は約3%。月商が約12万円を超えると、手数料の差額がShopifyの月額3,650円を上回ります。つまり「無料のBASEと有料のShopify」の本当の分岐は、思っているよりずっと早く来ます。実額表と、月額以外の隠れコストまで含めて解説します。
料金表:公式実額
| Basic | Grow | Advanced | |
|---|---|---|---|
| 月額(年払い) | 3,650円 | 10,100円 | 44,000円 |
| 月額(月払い) | 4,850円 | 13,500円 | 58,500円 |
| カード決済手数料(標準カード) | 3.55%+0円 | 3.4%+0円 | 3.25%+0円 |
| Amex・海外カード | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
| 外部決済サービス利用時の追加手数料 | +2% | +1% | +0.6% |
ポイントは2つ。①1件あたりの固定額が0円(BASEの40円/件のような負担がなく、低単価商材に有利)。②Shopifyペイメント以外の決済を使うと追加手数料が乗る(Basicで+2%)。基本はShopifyペイメントに寄せる前提で設計します。
BASEとの分岐点:計算過程を全部見せます
| 月商 | BASE(実質6.6%+40円/件) | Shopify Basic(3,650円+3.55%) | 差 |
|---|---|---|---|
| 5万円 | 3,970円 | 5,430円 | BASEが安い |
| 12万円 | 9,520円 | 9,910円 | ほぼ並ぶ |
| 20万円 | 15,870円 | 10,750円 | Shopifyが月5,000円安い |
| 50万円 | 39,670円 | 21,400円 | Shopifyが月18,000円安い |
単価や決済構成で多少ズレますが、「月商10万円台前半」が現実的な乗り換え検討ラインです。BASEのグロースプラン(月16,580円+2.9%)との三つ巴になる月商45万円超では、機能・拡張性まで含めた比較になります。
「月額を払う段階ではない」なら、無料スタート型(STORES・BASE)で売れるかを試してから移るのが定石です。実店舗も視野にあるならSTORESはレジ・決済まで一体で揃います。
月額以外の「隠れコスト」を正直に
- 有料テーマ:数万円(買い切り)…無料テーマでも始められますが、日本語対応やデザイン性で有料テーマ(2〜5万円程度)を入れるショップが多数派です
- アプリの月額課金…レビュー・配送日指定・ポイントなど、日本のEC慣習に合わせる機能はアプリ追加になりがちで、月数千円〜が積み上がります。「本体3,650円+アプリ5,000円」は普通に起きるので、必要機能を先にリスト化してから見積もってください
- 構築の手間または外注費…BASEより自由度が高いぶん、初期設定の学習コストがあります。制作会社に頼むと数十万円〜。自分で作るなら学習時間という名のコストです
- 為替の影響…Shopifyは海外企業のサービスで、料金体系が改定されることがあります。年払いで固定しておくのが防衛策です
どんなショップがShopifyに向くか
- 月商10万円台に乗ってきたBASE/無料カート勢…手数料差だけで月額の元が取れる段階です。移転の手間はありますが、商品数が少ないうちのほうが軽く済みます
- 低単価×多件数のショップ…1件40円の固定額がないため、BASEの弱点だった低単価帯でこそ差が開きます
- 越境EC・海外販売を視野に入れる場合…多通貨・多言語・海外配送はShopifyの本場です。海外カード手数料3.9%は織り込んでおきましょう
- 逆にまだ売れるか分からない段階なら、無料スタート型で十分…固定費ゼロで試して、数字が出てから移る。BASEの記事で書いた順番と同じ結論になります。特商法の住所問題(月550円で解決)も開業時にセットで
よくある質問
Q無料プランやお試し期間はありますか
無料体験期間が用意されています(時期によって日数・初月割引の条件が変わります)。体験中にテーマとアプリの必要数を洗い出し、実質の月額を見積もってから本契約するのが失敗しない手順です。
QBASEからShopifyへの引っ越しは大変ですか
商品データはCSVで移行でき、商品数が少ないうちなら1日仕事です。注意点はURLが変わることによるSEOへの影響と、決済・送料設定の再構築。ドメインを自分で持っていれば(独自ドメイン運用)、移転のダメージは最小化できます。
QShopifyペイメント以外の決済(外部サービス)を使うとどうなりますか
決済サービス自体の手数料に加えて、Shopifyへの追加手数料(Basicで2%)が乗ります。二重払いになるため、基本はShopifyペイメントに寄せ、どうしても必要な決済手段だけ外部を併用する設計にしてください。
Q個人でも契約できますか
できます。開業届や法人は必須ではありません。ただし特定商取引法の表記は必要なので、自宅住所を出したくない場合は住所サービスの利用を検討してください。
まとめ
① 実額はBasic月3,650円(年払い)+決済3.55%・固定額0円。外部決済を使うと+2%。
② BASE(実質6.6%+40円)との分岐は月商約12万円。低単価商材ほどShopify有利。
③ 隠れコストはテーマ・アプリ・構築の手間。「本体+アプリ」の実質月額で見積もる。
④ 売れるか不明な段階は無料型、月商10万円台で再計算——数字が出てから移るのが順番。
この記事は2026年7月27日時点の法令・公開情報および当サイトで実測した料金に基づいています。制度・料金は変わることがあります。許認可・登記・税務の個別判断は、所管庁・専門家にご確認ください。本記事は論点の整理であり、法的助言ではありません。