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賞与の保険料は上限がある 健保は年573万円。 厚年は月150万円。 年4回以上支給される賞与は「報酬」として扱われます 賞与支払届の提出期限 5日以内 支給日から5日以内。上限は保険ごとに違う

賞与の社会保険料。上限は健保が年573万円、厚年が月150万円です

結論

賞与にも社会保険料がかかります。計算の基礎になるのが標準賞与額で、賞与額から1,000円未満の端数を切り捨てた額です。これに保険料率を掛けます。

ここで重要なのが上限です。健康保険は年度(4月1日から翌年3月31日)の累計額573万円厚生年金は1か月あたり150万円(同じ月に2回以上支給されたときは合算)。保険ごとに上限の考え方が違うので、高額の賞与を出す会社では別々に管理が必要になります。そしてもう1つ、年4回以上支給される賞与は「賞与」ではなく「報酬」として標準報酬月額に含めます。回数を変えると保険料の計算方法が変わります。

計算方法と上限

標準賞与額の上限(2026年7月30日時点・日本年金機構の公表内容)
保険上限期間の単位
健康保険573万円年度の累計額(4月1日〜翌年3月31日)
厚生年金保険150万円支給1回につき(同じ月に2回以上なら合算)

年3回以下と年4回以上の分かれ目

賞与支払届の手続き

  1. 支給日から5日以内に提出…被保険者賞与支払届により、被保険者ごとの支給額を届け出ます。電子申請もできます
  2. 賞与支払予定月は事前に登録されている…新規適用のときや変更があったときに届け出ます。予定月には日本年金機構から用紙が送られてきます
  3. 支給しなかった月も「不支給報告書」を出す…賞与支払予定月として登録されているのに支給しなかった場合は、賞与不支給報告書を提出します。何も出さないと催促が来ます
  4. 保険料は翌月納付の分に含まれる…賞与の保険料は、その月の給与分と合わせて翌月末に納付します

退職月・休業中の賞与

当社は3名の会社で賞与の額も上限に届く規模ではありませんが、それでも「賞与支払届の5日以内」と「年4回以上にすると報酬扱いになる」の2点は毎回確認しています。特に決算賞与を出す年は、回数のカウントに影響しないかを見ています。

よくある質問

Q賞与を分割して支給すれば社会保険料は減りますか

減りません。年4回以上支給すると賞与ではなく報酬として扱われ、標準報酬月額に含まれて毎月の保険料が上がります。年3回以下であれば標準賞与額で計算されますが、厚生年金の上限は1回150万円なので分割しても総額は変わりません。

Q退職する月の賞与に保険料はかかりますか

月の途中で退職して資格を喪失した場合、その月の健康保険・厚生年金の保険料はかかりません。月末退職の場合はかかります。雇用保険料は退職月でも賃金に対してかかります。

Q役員賞与にも社会保険料はかかりますか

かかります。役員も被保険者であれば、賞与に対して標準賞与額で保険料が計算されます。なお法人税では役員賞与を損金にするには事前確定届出給与の届出が必要で、社会保険とは別の論点です。

Q賞与支払届を出し忘れたらどうなりますか

後から提出します。保険料は遡って徴収されるため、複数月分をまとめて納付することになります。年金事務所から照会が来ることも多く、放置するメリットはありません。

まとめ

この記事の要点

① 標準賞与額は賞与額の1,000円未満を切り捨てた額。
② 上限は健康保険が年度累計573万円、厚生年金が1か月150万円。保険ごとに考え方が違う。
年4回以上支給される賞与は「報酬」として標準報酬月額に含める。分割しても得にならない。
④ 賞与支払届は支給日から5日以内。予定月に支給しなければ不支給報告書を出す。
⑤ 月の途中で退職した月の賞与には健保・厚年の保険料がかからない(雇用保険料はかかる)。

この記事は2026年7月30日時点の法令・公開情報および当サイトで実測した料金に基づいています。制度・料金は変わることがあります。許認可・登記・税務の個別判断は、所管庁・専門家にご確認ください。本記事は論点の整理であり、法的助言ではありません。

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