バックオフィスSaaSの値上げ履歴まとめ
比較サイトはどこも「今の料金」しか書きません。実務で効くのは、そのサービスがどれくらいの頻度でいくら上げてきたかです。改定前後の金額を一次ソース付きで記録しています。
最終検証: 2026年7月25日/金額は特記なき場合すべて税抜
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情報の確度を3段階で表記しています。 A 提供元の公式発表で確認/ B 報道機関の記事で確認/ C 二次情報のみ・一次ソース未確認
マネーフォワード クラウド
2025年6月1日 改定 A
| プラン | 改定前 月額 | 改定後 月額 | 改定前 年額 | 改定後 年額 | 月額の上げ幅 |
|---|---|---|---|---|---|
| スモールビジネス | 3,980円 | 5,980円 | 35,760円 | 53,760円 | +2,000円(+50.3%) |
| ビジネス | 5,980円 | 7,980円 | 59,760円 | 77,760円 | +2,000円(+33.4%) |
| ひとり法人(新設) | — | 3,980円 | — | 29,760円 | 新設 |
適用は2025年6月1日以降に新規登録または更新された契約から。
新設された「ひとり法人」プランには2つの制限があります。利用人数の上限が1名(士業アカウントを除く)で、さらにクラウド会計の仕訳登録が1会計年度あたり500件までです。月に換算すると約42件です。
「ひとり法人プランができたので安くなった」と紹介する記事が複数ありますが、この仕訳500件の上限に触れているものはほとんど見当たりません。スモールビジネスから移行する場合は、年間の仕訳件数を先に確認してください。
実際に請求された額(ビジネスプラン 年額契約) A
ここまでは公式発表の数字です。ここからは当サイトの運営者が実際に請求された額を出します。従業員数名の法人で、マネーフォワード クラウドのビジネスプランを年額契約で利用しています。
| 請求日 | 税抜額 | 消費税 | 合計額 |
|---|---|---|---|
| 2025年12月31日 | 77,760円 | 7,776円 | 85,536円 |
| 2024年12月31日 | 59,760円 | 5,976円 | 65,736円 |
| 2023年12月31日 | 59,760円 | 5,976円 | 65,736円 |
| 2019年07月31日 | 5,980円 | 478円 | 6,458円 |
| 2019年06月30日 | 5,980円 | 478円 | 6,458円 |
増加額は年18,000円(税抜・+30.1%)、税込では65,736円から85,536円へ19,800円増えました。公式発表の「年額59,760円→77,760円」と一致しています。
2年契約だったため、値上げを約7ヶ月ぶん回避できていた
契約履歴を見ると、値上げがいつ効いたのかがはっきりします。
| 契約プラン | 契約期間 | 更新予定日 |
|---|---|---|
| ビジネスプラン | 2025年12月27日 - 2026年12月26日 | 2026年12月27日 |
| ビジネスプラン | 2023年12月27日 - 2025年12月26日(2年契約) | — |
| ビジネスプラン | 2019年06月05日 - 2019年08月05日 | — |
改定は「2025年6月1日以降に新規登録または更新された契約から適用」というルールです。運営者の契約は2023年12月27日から2年契約だったため、2025年6月の改定が効いたのは2025年12月27日の更新時でした。施行日から数えて約7ヶ月、旧価格のまま使えたことになります。
逆にいえば、月払いや1年契約であればもっと早く上がっていました。値上げが発表された時点で長期契約に切り替えておくと、次の更新まで旧価格を維持できるということです。次の改定が発表されたときに使える手です。
6年半据え置いた後の一括値上げだった
2019年の請求額を見ると、当時のビジネスプランの月額は5,980円(税抜)でした。これは2025年5月時点の月額とまったく同じ金額です。つまりマネーフォワードは約6年半にわたり月額を据え置き、2025年6月に一度に33.4%引き上げたことになります。
毎年少しずつ上げる形ではないため、据え置きが続いているサービスも「上がらない」とは考えないほうが安全です。据え置き期間が長いほど、次の改定幅は大きくなる可能性があります。
なお2019年7月の消費税額は478円で、5,980円に対して8%です。消費税率が10%になったのは2019年10月なので、この点も整合しています。
2025年2月1日 改定(クラウド請求書「郵送代行」) A
| プラン | 改定前 | 改定後 | 上げ幅 |
|---|---|---|---|
| パーソナルミニ | 200円 | 210円 | +10円 |
| パーソナル / パーソナルプラス | 180円 | 210円 | +30円(+16.7%) |
| スモールビジネス | 190円 | 210円 | +20円 |
| ビジネス | 180円 | 210円 | +30円(+16.7%) |
| 郵送チケット | 1枚160円 | 販売終了 | 実質値上げ |
この改定で見落とされやすいのは郵送チケットの販売終了です。料金表の数字を見ているだけでは分かりませんが、最安だった160円の選択肢が消え、全プランが210円に統一されました。
現行料金(2026年7月25日 実測) A
| プラン | 年払い(月換算) | 年額一括 | 月払い | 年額(税込) |
|---|---|---|---|---|
| ひとり法人 | 2,480円 | 29,760円 | 3,980円 | 32,736円 |
| スモールビジネス | 4,480円 | 53,760円 | 5,980円 | 59,136円 |
| ビジネス | 6,480円 | 77,760円 | 7,980円 | 85,536円 |
年払いは月払いに比べて年間18,000円安くなります(ひとり法人・スモールビジネス共通)。
出典: 料金体系を一部改定しました(マネーフォワード クラウド)/ 料金体系の一部改定について(2024年10月10日発表)/ 価格・料金プラン
freee会計
料金表を上げずに行われた値上げ A
freeeで注意が必要なのは、表示される月額とは別に従量課金があることです。とくに2024年7月のプラン刷新で、それまで料金表の数字に含まれていた処理が従量課金に切り出されました。料金表の金額は変わっていないため、料金表だけを見比べていると気づけません。
| 項目 | スターター / スタンダード | アドバンス / エンタープライズ |
|---|---|---|
| 経費・各種申請(申請または承認したユーザー1人あたり月額) | 300円 | 650円 |
| 一括作成した受発注書類のメール送付 | 1件95円 | 1件95円 |
| 受取請求書の処理 | — | 年払い=年600件 / 月払い=月50件まで0円、以降1件180円 |
従業員5人が経費精算を使う場合の実額を計算します。
スタータープラン(年払い)の表示価格 5,480円 + 経費精算の従量課金 300円 × 5人 = 6,980円。表示価格より1,500円(27%)多くかかります。
回数は影響しません。1ヶ月に一度でも申請または承認をしたユーザーごとに300円が発生します。月をまたいで申請・承認した場合は、それぞれの月で課金されます。
現行料金(2026年7月25日 実測・法人) A
| プラン | 年払い時 月額 | 月払い時 月額 | 基本メンバー数 | 月払いの割高分 |
|---|---|---|---|---|
| ひとり法人 | 2,980円 | 3,980円 | 1人 | +1,000円 |
| スターター | 5,480円+従量 | 7,280円+従量 | 3人 | +1,800円 |
| スタンダード | 8,980円+従量 | 11,980円+従量 | 3人 | +3,000円 |
| アドバンス | 39,780円+従量 | 51,980円+従量 | 5人 | +12,200円 |
| エンタープライズ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | — |
メンバー追加(経理・経営者相当/1人あたり月額)は、ひとり法人が1,000円(年払い)・1,300円(月払い)で追加は最大2人まで、スターターとスタンダードが300円・400円、アドバンスが1,000円・1,300円です。請求書や経費精算のみを使う一般従業員相当の権限は0円・人数上限なしです。
2023年1月18日 改定(旧プラン・法人 月額払い) A
| 区分 | ミニマム 改定前 | ミニマム 改定後 | ベーシック 改定前 | ベーシック 改定後 |
|---|---|---|---|---|
| 基本料金(3名まで)税抜 | 2,380円 | 2,680円 | 4,780円 | 5,280円 |
| 基本料金(3名まで)税込 | 2,618円 | 2,948円 | 5,258円 | 5,808円 |
| メンバー追加(4名以降/1名)税抜 | — | — | 360円 | 400円 |
アプリ経由(iOS / Android)で契約している場合は上げ幅が大きく、ミニマムが2,700円→3,100円(税込・+14.8%)、ベーシックが5,300円→5,990円(税込・+13.0%)でした。ストア手数料の影響と考えられますが、公式の説明はありません。
2024年7月1日 プラン刷新 B
旧4プラン(ミニマム / ベーシック / プロフェッショナル / エンタープライズ)から新5プラン(ひとり法人 / スターター / スタンダード / アドバンス / エンタープライズ)へ再編されました。報道では、ベーシック 3,980円がスターター相当の5,480円に、ミニマム 1,980円がひとり法人相当の2,980円になったとされています。
出典: 【法人】freee会計のプランについて(2024年7月以降)/ 「freee会計 法人向けミニマム/ベーシックプラン 月額払い」料金改定について/ 法人向け「freee会計」値上げ(ITmedia NEWS・2024年2月26日)
クラウドサイン
2026年4月利用分から改定。ただし金額が公表されていない A
2026年1月28日の告知で、2026年4月ご利用分(5月請求分)から順次料金を改定することが発表されました。対象はライトプランの月額固定費用および送信件数ごとの料金と、その他有料プランの送信件数ごとの料金です。
契約内容によって4パターンに分けて案内されていますが、改定後の具体的な金額は公表されておらず、契約者向けのメールでのみ案内されています。
改定対象と現行料金を突き合わせると、動く金額が特定できます。下表のライトプランの月額固定費用 11,000円と、送信件数ごとの費用 220円の両方が改定対象です。
現行の公開料金(2026年7月25日 実測) A
| プラン | 月額固定(税抜) | 月額固定(税込) | 年額(税込) | 送信件数ごと | ユーザー数 |
|---|---|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 0円 | — | 月2件まで | 1名まで |
| Light | 11,000円 | 12,100円 | 145,200円 | 220円(税込242円) | 無制限 |
| Corporate | 28,000円 | 30,800円 | 369,600円 | 220円(税込242円) | 無制限 |
| Business | 要問い合わせ | — | — | 要問い合わせ | 無制限 |
Lightは「個人事業主や少人数の企業向け」と明記されており、従業員1〜10人が対象になるのはこのプランです。契約期間は当初1年間、その後1年単位の自動更新です。
このほかに、書類インポートは10,000書類まで無料で、超過分は10,000書類ごとに月10,000円(税込11,000円)、マイナンバーカード署名は1件あたり200円(税込220円)の送信費用が別途発生します。
固定費だけを見ると実額を外します。月20件送信するLightの実際の月額は、11,000円 + 220円 × 20件 = 15,400円(税抜)。固定費に対して40%増えます。
2025年12月1日 フリープランの変更 C
フリープランの1ヶ月あたり送信件数上限が2件に変更されたとされています。料金は変わっていませんが、使える範囲が狭くなる形の実質的な改定です。公式の告知ページをまだ確認できていないため、確度Cとしています。
出典: 【重要】サービス利用料金改定のご案内(2026年1月28日)/ 料金プラン
ジョブカン勤怠管理
公式の料金改定告知が確認できない C
複数の比較サイトが「2010年のサービス開始以来、値上げがない」と記載しています。ただし提供元による「値上げしていない」旨の公式な記載は確認できていません。ここでは「公式の料金改定告知を見つけられなかった」という事実までを記録し、値上げがなかったと断定はしません。
他社が同時期に30〜50%の値上げを行っている中では、対比として目立つ点です。
現行料金(2026年7月25日 実測) A
初期費用・サポート費用は0円。無料プランは0円/月。有料プランは1ユーザーあたり月200〜500円で、いずれかの機能を単独利用する場合が200円、1機能追加ごとに+100円という構成です。30日間の無料お試しがあります。
月額最低利用料金が2,000円(税抜)あります。従業員3人で1機能なら計算上は200円 × 3人 = 600円ですが、実際に請求されるのは2,000円です。「1人200円だから3人で600円」という計算は成り立ちません。この点を明記している比較サイトはほとんどありません。
打刻機器はオプションの買い切りで、Windows対応(Felica / Mifare)が3,500円、iOS対応(Felica)が12,000円、ソフトウェア1ライセンスが30,000円です。
出典: ジョブカン勤怠管理 料金
ここまでのまとめ
| サービス | 直近の動き | 性質 |
|---|---|---|
| マネーフォワード クラウド | 2025年6月に月額+2,000円。スモールビジネスは+50.3% | 明示的な値上げ |
| freee会計 | 料金表は据え置き、処理を従量課金へ切り出し | 料金表に出ない値上げ |
| クラウドサイン | 2026年4月改定。金額は契約者にのみ通知 | 金額非公表 |
| ジョブカン勤怠管理 | 公式の改定告知を確認できず | 据え置き(要確認) |
安いプランへ移って値上げを回避する場合は、費用シミュレーターで従量課金と最低利用料金を含めた実額を先に確認してください。プランの人数上限や仕訳件数の上限に引っかかる場合は、その理由も表示します。
調査中の項目
以下は未確認です。分かり次第このページを更新します。
- マネーフォワード クラウド 2023年7月の改定の一次ソース
- マネーフォワード クラウドBox 2024年6月1日の改定内容
- freee 2022年12月1日の改定(個人事業主向け 月額払い)の詳細
- クラウドサイン 2025年12月1日のフリープラン変更の一次ソース
- ジョブカンの「値上げなし」を示す公式の記載
- GMOサイン、KING OF TIME、SmartHR、board の料金と改定履歴