電話代行の料金相場。「1件いくらか」に直すと各社を比べられます
電話代行の料金は月額表示で並んでいますが、比べるときは「1件あたりいくらか」に直すのが正解です。代表格のfondeskは月額10,000円(税別)で50件まで、超過は1件200円。つまり実質「1件200円で電話番を外注する」サービスです。
私たち不動産業は、電話を1本取り逃がすと反響が他社へ流れる業種です。その立場から言うと、電話代行は「電話に出るため」ではなく「電話に出るために作業を中断しないため」に払うお金です。この記事では料金構造の読み方と、電話秘書つきバーチャルオフィス・クラウドPBX・AI自動応答との使い分けを整理します。
料金構造:月額の中に「何件」入っているか
| サービス | 月額 | 含まれる件数 | 1件あたり |
|---|---|---|---|
| fondesk | 10,000円(税別) | 50件 | 200円(超過も200円/件) |
| レゾナンス 電話秘書代行セット | 5,390円(税込) | — | 住所・登記・03番号込みのセット型 |
| 従来型の秘書代行(月3,000円台〜) | 3,000円〜 | 少件数 | 超過単価と対応品質は各社差が大きい |
- 「月3,000円〜」の広告表示は件数を見る…込みの件数が少なく、超過単価が高いと、着信が増えた月にfondeskより高くつきます。月額でなく想定件数×単価で比較してください
- fondeskは初期費用0円・14日間の無料トライアルあり(取得時点)…実際の着信量を無料期間で測ってから判断できるのは合理的です
- 受けた内容はチャットやメールで届く…「電話に出る」仕事が「通知を読んで折り返す」仕事に変わるのが本質です
1件200円は高いか:雇用と比べる
電話番のためにパート従業員を半日置くと、時給1,200円×4時間×20日で月96,000円。電話が1日5件なら月100件=fondeskで月20,000円(税別)です。件数がよほど多くない限り、電話番だけを目的にした雇用は成立しません。
逆に、応対の中身が商談そのもの(不動産の反響対応など)である場合、一次応対の外注は向きません。代行が返せるのは「担当より折り返します」まで。電話の中身で受注が決まる業種は、クラウドPBXで自分のスマホに直接受けるほうが機会損失が小さい——ここが使い分けの本質です。
3方式の使い分け:代行・PBX・AI応答
| 方式 | 月額の水準 | 電話に出るのは | 向いている状況 |
|---|---|---|---|
| 電話代行(fondesk型) | 10,000円前後 | 人(オペレーター) | 作業中断をなくしたい。着信は取次・用件把握が中心 |
| クラウドPBX(03plus・ナイセン) | 1,400円台〜 | 自分(スマホで直接) | 電話の中身が商談。外出が多いが自分で受けたい |
| AI自動応答・IVR | 1,650円〜 | 自動音声 | 営業電話の遮断・時間外の一次受け |
実務では組み合わせが現実解です。日中は自分でクラウドPBX受け+商談中と時間外だけ代行やAIに逃がす構成なら、月1万円台で「電話を取り逃がさない会社」が作れます。
電話番号ごと外に出すなら、住所・登記とセットで電話秘書まで揃うバーチャルオフィス型、番号を持ったまま応対だけ自動化するならクラウドPBX型が入り口になります。
申し込む前のチェックリスト
- 通知の速さと届き先…チャットツールに即時で届くか。折り返しの速さがこのサービスの価値そのものです
- 営業時間…平日日中のみが基本。夜間・土日の着信が多い業種は対応時間を必ず確認
- 件数の変動…繁忙期に件数が跳ねる業種は、超過単価×繁忙月の件数で年間コストを試算しておく
- 話せない内容の線引き…クレームの一次対応・専門的な質問への回答は範囲外が普通です。「どこまで話してくれるか」の期待値を合わせてから契約を
よくある質問
Qかかってきた相手には代行だとわかりますか
会社名で応答するため、一般の相手にはわかりません。「席を外しております。折り返します」という一般的な応対として受け取られます。応対名義(会社名の名乗り方)は契約時に設定します。
Q今の電話番号をそのまま使えますか
電話代行は「代行側の受け皿に転送する」構成が基本のため、いまの番号は変わりません。固定電話やクラウドPBXの転送設定で代行先へ流します。転送区間の通話料が発生する場合がある点は、転送電話の記事で書いたとおりです。
Q個人事業主でも契約できますか
fondeskをはじめ多くのサービスが個人事業主でも契約できます。屋号での応答も設定可能です。
Q解約の縛りはありますか
fondeskは月単位で解約でき、初期費用もありません(取得時点の公式情報)。従来型の代行サービスには最低契約期間があるものもあるため、契約前に確認してください。
まとめ
① 電話代行は「1件あたりいくらか」で比べる。fondeskは月10,000円・50件込み・超過200円=1件200円。
② 電話番目的の雇用(月96,000円)と比べれば圧倒的に安い。ただし商談そのものは代行できない。
③ 電話の中身で受注が決まる業種はクラウドPBXで直接受けるほうが機会損失が小さい。
④ 現実解は組み合わせ。日中は自分で受け、商談中と時間外だけ代行・AIに逃がす。
この記事は2026年7月27日時点の法令・公開情報および当サイトで実測した料金に基づいています。制度・料金は変わることがあります。許認可・登記・税務の個別判断は、所管庁・専門家にご確認ください。本記事は論点の整理であり、法的助言ではありません。